高血圧症

20歳以上の国民の二人に一人は高血圧である、とされています。

高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧とがあります。多く見られるのが本態性高血圧です。原因として、肥満、運動不足、ストレス、食塩の摂りすぎ、飲酒、遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。二次性高血圧は、甲状腺や副腎などの病気の他にも、睡眠時無呼吸症候群に合併するとされています。

成人における血圧値の分類 (mmHg)


診察室血圧
家庭血圧

収縮期血圧|拡張期血圧
収縮期血圧|拡張期血圧
正常血圧
<120 かつ <80
<115 かつ <75
正常高値血圧
120-129 かつ <80 
115-124 かつ <75
高値血圧
130-139 かつ/または80-89
130-139 かつ/または80-89
高血圧 
140以上|90以上
135以上|85以上

診察室血圧とは、クリニックなどに来られて測ると、普段に家で測るより高めの値になってしまうことから、自宅(家庭)での血圧と区別しています。

血圧が高いと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなるばかりか、腎臓などの内臓にも負担がかかります。痛みなどの自覚症状が無いことから、慢性的に臓器に負担をかけてしまします。

高血圧が進んで動脈硬化になると、心臓の疾患(狭心症や心筋梗塞、心不全など)や、また脳の疾患(脳梗塞、脳出血などの脳血管障害(脳卒中)や認知症)になりやすくなります

塩分の濃い食事に慣れている方は、減塩も心掛けましょう。一日6gの塩分までに下げることが推奨されています。

もし、おうちに血圧計があるなら、ぜひ血圧を測る習慣にチャレンジしましょう。

毎日毎朝に測れなくても良いですから、まずはできる範囲で第一歩を。