メタボリックシンドローム

メタボ、正式にはメタボリックシンドロームという言葉が広く浸透して10年以上になります。メタボ、あるいはメタボリックシンドロームという場合、医学的には、お腹廻りが大きいことを指すのではありません。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が増え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさってしまい、心臓病や脳卒中などのリスクが高くなることを意味します。

現在、40~74歳の男性では2人に1人が、女性では5人に1人がメタボリックシンドロームとその予備軍、とされています。

現在、日本人の死因の第2位は心臓病、第4位は脳卒中であり、この両方ともに動脈硬化が原因となって発生します。動脈硬化は、人が年齢を重ねて生きていく限り、避けられない変化ですが、それが少ないほうが良いわけです。動脈硬化を進めてしまう要因としては、糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・肥満・高血圧・喫煙などが挙げられます。

これらを出来るだけ解消するようにすれば、心筋梗塞などの心臓病や、脳卒中のリスクは軽減できます。

野菜の多い健康な食事を摂り、適度な運動をしましょう。

また、市町村や企業の行う特定健康診査・特定保健指導では、このメタボリックシンドロームを意識した検査を受けることができます。

健診なんか面倒くさい、とか思わずに、受けて自分の身体をチェックしておきましょう。